膣のゆるみのセルフチェック方法、膣圧の計測方法は?治療や計測ができるおすすめクリニック3選

出産や加齢に伴う膣のゆるみは、プライベートな悩みであるため、誰にも相談できずに一人で悩んでいる方も少なくありません。膣のゆるみは尿漏れや性交時の満足度低下など、生活の質に大きく影響することもあります。
この記事では、膣のゆるみのセルフチェック方法や膣圧の計測方法、さらに適切な治療法について詳しく解説します。
目次
膣のゆるみとは?原因と症状の基礎知識
膣のゆるみとは、骨盤底筋群が弱まることで膣壁の弾力性や締まりが低下した状態を指します。主な原因としては、出産によるダメージ、加齢に伴うエストロゲンの減少、長期間の立ち仕事や激しいスポーツなどによる骨盤底筋群への負担などが挙げられます。
また、肥満や慢性的な便秘も骨盤底への圧力を増加させ、膣のゆるみを促進することがあります。
症状としては、くしゃみや咳をした際の尿もれ(腹圧性尿失禁)が代表的です。また、性交時の満足度低下や違和感、膣内に空気が入りやすくなる「おなら」のような音(膣おなら)、タンポンが入れにくい・抜けやすいといった日常生活での不便さを感じる場合もあります。
膣のゆるみは加齢とともに誰にでも起こりうる自然な変化ですが、とくに出産を経験した女性は膣や骨盤底の筋肉が伸びることで影響を受けやすくなります。深刻な症状がある場合は、専門医に相談するとよいでしょう。
膣のゆるみをセルフチェックする方法
膣のゆるみを自分でチェックする場合、以下の内容をチェックしてみましょう。
- 指を用いた感覚チェック:清潔な中指を膣内に挿入し、意識的に膣を締める動作を行い、その締め付けの強さを確認する
- 尿もれの有無:くしゃみ、咳、笑う、重いものを持ち上げるなどの動作で尿もれが起きるか
- 性交時の感覚変化:以前と比べて違和感を覚えることがあるか
- 膣内の空気感:膣内に空気が入り込む感覚や音(ちなら)がするか
- 排尿状態の変化:トイレが近くなった、排尿後も尿が残っている感覚、尿の勢いが弱くなったなどの変化
これらの症状が多く見られる場合は、骨盤底筋の機能低下と関連している可能性があります。自己判断だけでなく、気になる症状があれば婦人科や泌尿器科などの専門医に相談することが大切です。早期発見・早期対応が症状改善の鍵となります。
膣圧の計測方法と正常値の目安
膣圧を正確に測定するために、医療機関では専用の機器を用います。自宅での簡易的な方法よりも、医療機関での計測が推奨されています。
- 計測方法:膣圧計という機器を膣内に挿入し、骨盤底筋を意識的に締めた際の圧力を測定
- 測定回数:リラックスした状態から最大限締めた状態まで数回測定を行い、平均値を算出
- 一般的な正常値:20〜40mmHg程度(個人差あり)
- 年齢・出産経験による違い:出産経験のない女性は平均40mmHg前後、出産経験者は30mmHg前後、50歳以上では20mmHg以下になることも
膣圧の数値が低いからといって必ずしも問題があるわけではなく、日常生活に支障がなければ過度に心配する必要はありません。しかし、尿失禁などの症状が出ている場合は、適切な診断と治療が必要です。
最近では自宅で使える簡易的な膣圧計測器も販売されていますが、医療機関での測定の方が信頼性は高いといえるでしょう。
膣のゆるみ治療の種類と特徴
膣のゆるみに対する治療法は、症状の程度や個人の状況によって選択肢が異なります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を検討しましょう。
- 骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操):特別な器具を必要とせず自宅で行える方法で、継続により3〜6ヶ月程度で効果を実感できることが多い
- 膣トレーニング器具:膣内に挿入するウェイトやバイオフィードバック機器などを用いて効率的に骨盤底筋を鍛える方法
- 高周波・レーザー治療:膣粘膜にエネルギーを照射してコラーゲン生成を促進し、膣壁の弾力性を回復させる方法(15〜30分程度の日帰り治療)
- 膣縮小手術:膣壁を部分的に切除して縫合することで膣口や膣壁を引き締める外科的処置(症状が重い場合の選択肢)
どの治療法が最適かは、症状の程度、年齢、出産経験、ライフスタイルなどによって異なります。また、複数の治療法を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できる場合もあります。治療を検討する際は、専門医との十分な相談を通じて、自分に最適な方法を選ぶことが重要です。
膣トレーニングの基本と効果的な方法
膣トレーニングの基本となるケーゲル体操は、正しく継続することで膣のゆるみ改善が期待できます。
- 基本的な方法:骨盤底筋を5秒間締め、その後5秒間かけて緩めるというサイクルを10回程度1日3セット繰り返す
- 正しい筋肉の見つけ方:排尿中に尿を一時的に止める感覚を覚えておく
- 適した姿勢:仰向け、座位、立位のいずれでも可能
- 効果を高めるコツ:お腹や太ももの筋肉を使わないよう注意する、呼吸を止めずリラックスして行う
- 習慣化のポイント:信号待ちや電車の中などの隙間時間を活用する、アプリや補助器具を活用する
トレーニングの効果には個人差がありますが、継続することで徐々に膣の締まりが向上し、尿もれなどの症状が改善する傾向があります。ただし、重度の症状がある場合は、トレーニングだけでなく医療機関での専門的な治療も検討することをおすすめします。
地道な努力が実を結ぶトレーニングなので、無理なく続けられる方法を見つけましょう。
膣のゆるみ治療・膣圧計測クリニックの選び方
デリケートな悩みだからこそ、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。以下のポイントを参考に、自分に合った医療機関を探してみてください。
- 専門性:婦人科、泌尿器科、形成外科などの専門性を持ち、とくに骨盤底筋障害や女性医学に精通した医師がいるか
- 設備:膣圧計測器や治療に必要な機器が揃っているか
- プライバシーへの配慮:個室での相談や診察が可能か、女性スタッフが対応してくれるか
- 治療方針と費用の透明性:初診時の検査や診断内容、治療にかかる費用や回数、保険適用の有無などが明確に説明されるか
- 通院のしやすさ:アクセスがよく、診療時間帯が自分のライフスタイルに合っているか
クリニック選びでは、ウェブサイトの情報だけでなく、口コミや評判も参考にするとよいでしょう。また、治療前のカウンセリングで医師との相性を確認することも大切です。信頼できる医師との出会いが、治療成功の鍵となります。
ここからは、膣のゆるみ治療や膣圧計測に対応しているおすすめのクリニックを3つご紹介します。それぞれの特徴や強みを詳しく解説していきますので、自分に合ったクリニック選びの参考にしてください。
膣のゆるみ治療や膣圧計測ができるおすすめクリニック3選
なおえビューティークリニック
なおえビューティークリニックは、女性のデリケートゾーンに関する悩みに特化した婦人科形成専門クリニックです。膣のゆるみ改善や膣圧アップなど、女性特有の悩みに対して専門的な治療を提供しています。
院長の喜田直江医師は産婦人科医・形成外科医としての経験を活かし、膣縮小手術やウルトラヴェラ(超音波治療)、エムセラ(磁気治療)などの最新治療を実施。
スタッフは全て女性で、完全予約制による診察など、プライバシーへの配慮も徹底しています。無料カウンセリングでは治療前後のシミュレーションも可能です。
ルクスクリニック
ルクスクリニックは、「生涯にわたる美のパートナー」をコンセプトに、顔・身体・女性器・肌などのトータルビューティーを提案する美容クリニックです。
膣のゆるみによる性生活への影響や、出産後の尿漏れなど様々な悩みの原因を特定するための第一歩が膣圧計測です。ルクスクリニックでの膣圧計測は完全滅菌状態で行われ、約10分という短時間で結果が分かります。
「自分の膣圧を知りたい」「膣内に空気や水が入りやすい」「尿漏れが気になる」といった悩みを持つ方におすすめの施術です。
uMIST東京代官山クリニック
uMIST東京代官山は、排尿障害とエイジングケアに特化した専門性の高い泌尿器科クリニックです。
適切なケアは性生活の向上だけでなく、尿漏れ軽減や骨盤臓器脱予防にも繋がります。uMIST東京代官山では斎藤恵介院長の豊富な専門知識をもとに、女性の尿漏れや膣のゆるみにはインティマレーザーやスターフォーマーといった先進的な治療機器を導入しています。
排尿問題の解決を通じて睡眠や生活の質向上を目指しています。
まとめ
膣のゆるみは出産や加齢により多くの女性が抱える悩みですが、適切なケアで改善が期待できます。膣圧の正確な測定には医療機関での専門的な診断がおすすめです。治療法はケーゲル体操などの簡単に取り入れられるものから、高周波・レーザー治療・外科手術までさまざまあります。
クリニック選びでは専門性とプライバシーへの配慮が重要なポイントとなるでしょう。この記事でご紹介した膣トレーニングやおすすめクリニックを参考に、自分に合った対処法を見つけ、快適な生活を取り戻しましょう。